自分ミックスと遅延 — マニュアル — Feelism 本文へ
Feelism

マニュアル / 演奏する

自分ミックスと遅延

自分の音をヘッドホンに混ぜて返す仕組み。Direct Monitor との違いと、遅れたときの切り方。

自分の音は、パソコンを通して返すか、本体ですぐ返すかのどちらか一方にする 自分の楽器 マイク/ライン オーディオ インターフェース Direct Monitor =本体ですぐ返す Feelism(パソコン) 自分ミックス+バンド 返し音量 0〜12(既定 2.5) ヘッドホン 自分+バンド 実線と破線は、どちらか一方だけ使います。両方鳴らすと自分の音が二重になります
実線がパソコンを通す返し(自分ミックス)。破線が本体ですぐ返す返し。遅れが気になるときは破線に切り替えます。

自分ミックス は、オーディオインターフェースに入ってきた自分の音を、そのままヘッドホンへ返す仕組みです。最初からオンです。伴奏を流すだけの練習アプリと違い、自分の音とバンドが同じヘッドホンで釣り合います。

ただし、返る音はパソコンの中を一往復します。ごくわずかですが遅れます。その遅れが気になる人は、オフにして別の方法で自分の音を聴きます。このページはその切り替えの話です。

自分ミックスと Direct Monitor

自分の音をヘッドホンで聴く方法は、大きく二つあります。どちらを選んでも、音は Feelism に届きます。切っているのは 自分の音の聴き方 だけです。バンドが反応する入力は別ものです。

自分ミックス(アプリで返す)

  • 向いていること … 自分とバンドを、同じヘッドホンで釣り合わせたいとき。遅れが気にならないとき
  • 向いていないこと … 自分の音の遅れが気になるとき。往復が 15 ミリ秒を超えているとき

メリットは、大きさ(返し音量)と 返しリバーブ をアプリで決められること、本体にすぐ返す機能が無い機種でも同じ体験になることです。デメリットは、自分の音がパソコンを一往復するので遅れることです。

Direct Monitor(本体ですぐ返す)

本体に Direct Monitor、Monitor、Mix などと書いてあるスイッチやつまみがあるときの方法です。入ってきた音を、本体の中で直接ヘッドホンへ回します。

  • 向いていること … 自分の音の遅れが気になるとき。吹きにくいとき
  • 向いていないこと … 自分とバンドをアプリ側だけで釣り合わせたいとき。返しリバーブを使いたいとき

メリットは、自分の音の遅れがほぼないことです。デメリットは、自分はすぐ聞こえてバンドだけ少し遅れること、大きさを本体のつまみで決めること、返しリバーブが使えないことです。本体の返しを入れるときは、Feelism の自分ミックスはオフにします。

自分ミックス Direct Monitor
なにをするか パソコンの中で、自分の音をバンドと混ぜてヘッドホンへ返す 本体の中で、入ってきた音をすぐヘッドホンへ返す
自分の音の遅れ パソコン往復ぶん(目安 10〜15 ミリ秒) ほぼない
バンドは反応するか する する(ケーブルが刺さっていれば、同じ音は Feelism にも届く)
大きさの決め方 アプリの 返し音量 本体のつまみ
返しリバーブ 使える 使えない
向いているとき 遅れが気にならない。自分とバンドを同じヘッドホンで釣り合わせたい 自分の音の遅れが気になる。吹きにくい
注意 往復が長いと吹きにくい 自分ミックスと同時に使うと、音が二重になる

最初は自分ミックスのままで構いません。遅れが気になったら自分ミックスをオフし、本体の返しへ切り替えます。両方オンはしません。

切り替えと大きさ

Mix を開くと、上に 自分ミックス のチェックがあります。キーは X です。

その下の 返し音量 が大きさです。0 から 12 まで、最初は 2.5。− + は、いまの値が 0.30 より小さいときは 0.01 ずつ、それ以外は 0.05 ずつです。歌やコントラバス、DI のベースは小さく返りやすいので、上げてかまいません。数字がまだマイナスでも、0 はクリップ寸前です。-12 前後なら十分大きいです。

ローカット(最初はオフ)をオンにすると、返しだけ低い音を切ります。ウッドや歌のランブルが気になるとき用です。サックスはオフのままで構いません。ピッチの検出は変わりません。

返しリバーブ(0〜1、最初は 0.15)は自分の返しだけの残響です。自分ミックスをオフにしているあいだは動きません。

3つのメーターを見る

画面の上のほうに 入力 · 返し · 出力 が短い横バーとデシベルで並んでいます。音が大きいほどバーが右へ伸び、数字は 0 に近づきます(無音のときは -inf)。往復にかかっている時間(ミリ秒)も並びます。

バーと数字は目安です。楽器によってピークの出方が違うので、「小さい/大きい」といった評価は出しません。エレキベースなどは数字が低いままでも、つまみを上げすぎると音が割れます。聞こえて反応していれば、そのままでかまいません。

自分ミックスをオフにしているときは、状態表示に「self-mix off」と出ます。オンで往復が 15 ミリ秒を超えていると「self-mix high」と出ます。これが出たら、下のどちらかへ切り替えるほうが吹きやすくなります。

オフにして自分の音を聴く方法

  • オーディオインターフェース本体で返す … 本体に Direct Monitor、Monitor、Mix などと書いてあるスイッチやつまみがあれば、入ってきた音を本体の中で直接ヘッドホンへ回します。パソコンを通らないので、遅れはほぼありません
  • 生音で聴く … 管楽器や歌は、ヘッドホンを片方だけ浅くかけて生音を聴く手もあります

どちらの場合も、Feelism 側の 自分ミックス はオフにしてください。オンのまま両方鳴らすと、遅れの違う自分の音が二重になります(音が二重)。

覚えておくこと

  • 音の高さを聴き取る処理は、自分ミックスをオフにしても続きます。返しを切ってもバンドは反応します
  • オーディオから拾った自分の音に、アプリのサンプル音色を重ねることはしません。返ってくるのは自分の生の音です
  • 遅れの目安は、全体で 10〜15 ミリ秒以下です。数字が大きいときは 遅れる・吹きにくい へ