自分ミックスと遅延
自分の音をヘッドホンに混ぜて返す仕組み。Direct Monitor との違いと、遅れたときの切り方。
自分ミックス は、オーディオインターフェースに入ってきた自分の音を、そのままヘッドホンへ返す仕組みです。最初からオンです。伴奏を流すだけの練習アプリと違い、自分の音とバンドが同じヘッドホンで釣り合います。
ただし、返る音はパソコンの中を一往復します。ごくわずかですが遅れます。その遅れが気になる人は、オフにして別の方法で自分の音を聴きます。このページはその切り替えの話です。
自分ミックスと Direct Monitor
自分の音をヘッドホンで聴く方法は、大きく二つあります。どちらを選んでも、音は Feelism に届きます。切っているのは 自分の音の聴き方 だけです。バンドが反応する入力は別ものです。
自分ミックス(アプリで返す)
- 向いていること … 自分とバンドを、同じヘッドホンで釣り合わせたいとき。遅れが気にならないとき
- 向いていないこと … 自分の音の遅れが気になるとき。往復が 15 ミリ秒を超えているとき
メリットは、大きさ(返し音量)と 返しリバーブ をアプリで決められること、本体にすぐ返す機能が無い機種でも同じ体験になることです。デメリットは、自分の音がパソコンを一往復するので遅れることです。
Direct Monitor(本体ですぐ返す)
本体に Direct Monitor、Monitor、Mix などと書いてあるスイッチやつまみがあるときの方法です。入ってきた音を、本体の中で直接ヘッドホンへ回します。
- 向いていること … 自分の音の遅れが気になるとき。吹きにくいとき
- 向いていないこと … 自分とバンドをアプリ側だけで釣り合わせたいとき。返しリバーブを使いたいとき
メリットは、自分の音の遅れがほぼないことです。デメリットは、自分はすぐ聞こえてバンドだけ少し遅れること、大きさを本体のつまみで決めること、返しリバーブが使えないことです。本体の返しを入れるときは、Feelism の自分ミックスはオフにします。
| 自分ミックス | Direct Monitor | |
|---|---|---|
| なにをするか | パソコンの中で、自分の音をバンドと混ぜてヘッドホンへ返す | 本体の中で、入ってきた音をすぐヘッドホンへ返す |
| 自分の音の遅れ | パソコン往復ぶん(目安 10〜15 ミリ秒) | ほぼない |
| バンドは反応するか | する | する(ケーブルが刺さっていれば、同じ音は Feelism にも届く) |
| 大きさの決め方 | アプリの 返し音量 | 本体のつまみ |
| 返しリバーブ | 使える | 使えない |
| 向いているとき | 遅れが気にならない。自分とバンドを同じヘッドホンで釣り合わせたい | 自分の音の遅れが気になる。吹きにくい |
| 注意 | 往復が長いと吹きにくい | 自分ミックスと同時に使うと、音が二重になる |
最初は自分ミックスのままで構いません。遅れが気になったら自分ミックスをオフし、本体の返しへ切り替えます。両方オンはしません。
切り替えと大きさ
Mix を開くと、上に 自分ミックス のチェックがあります。キーは X です。
その下の 返し音量 が大きさです。0 から 12 まで、最初は 2.5。− + は、いまの値が 0.30 より小さいときは 0.01 ずつ、それ以外は 0.05 ずつです。歌やコントラバス、DI のベースは小さく返りやすいので、上げてかまいません。数字がまだマイナスでも、0 はクリップ寸前です。-12 前後なら十分大きいです。
ローカット(最初はオフ)をオンにすると、返しだけ低い音を切ります。ウッドや歌のランブルが気になるとき用です。サックスはオフのままで構いません。ピッチの検出は変わりません。
返しリバーブ(0〜1、最初は 0.15)は自分の返しだけの残響です。自分ミックスをオフにしているあいだは動きません。
3つのメーターを見る
画面の上のほうに 入力 · 返し · 出力 が短い横バーとデシベルで並んでいます。音が大きいほどバーが右へ伸び、数字は 0 に近づきます(無音のときは -inf)。往復にかかっている時間(ミリ秒)も並びます。
バーと数字は目安です。楽器によってピークの出方が違うので、「小さい/大きい」といった評価は出しません。エレキベースなどは数字が低いままでも、つまみを上げすぎると音が割れます。聞こえて反応していれば、そのままでかまいません。
自分ミックスをオフにしているときは、状態表示に「self-mix off」と出ます。オンで往復が 15 ミリ秒を超えていると「self-mix high」と出ます。これが出たら、下のどちらかへ切り替えるほうが吹きやすくなります。
オフにして自分の音を聴く方法
- オーディオインターフェース本体で返す … 本体に Direct Monitor、Monitor、Mix などと書いてあるスイッチやつまみがあれば、入ってきた音を本体の中で直接ヘッドホンへ回します。パソコンを通らないので、遅れはほぼありません
- 生音で聴く … 管楽器や歌は、ヘッドホンを片方だけ浅くかけて生音を聴く手もあります
どちらの場合も、Feelism 側の 自分ミックス はオフにしてください。オンのまま両方鳴らすと、遅れの違う自分の音が二重になります(音が二重)。
覚えておくこと
- 音の高さを聴き取る処理は、自分ミックスをオフにしても続きます。返しを切ってもバンドは反応します
- オーディオから拾った自分の音に、アプリのサンプル音色を重ねることはしません。返ってくるのは自分の生の音です
- 遅れの目安は、全体で 10〜15 ミリ秒以下です。数字が大きいときは 遅れる・吹きにくい へ